大規模修繕は何から始めればいいか。ここでは、マンションの大規模修繕を検討している方への参考資料として、準備段階から竣工後のアフターサービスまで、修繕工事の一般的な流れを紹介します。
株式会社アストでは、規定通りの材料が適切に使用されているか?、仕上がりが綺麗であるかを工程ごとに第三者も含めた流れで徹底的に管理します。
1〜4は、各工程毎に行い、5は足場解体前に行います。足場解体前に居住者アンケートを配布して、気になるところは手直し工事を行います。
大規模修繕工事前までに行われる建物調査や住民アンケートなどについてご紹介します。
大規模修繕を行うには、まず最初に建物や設備の現状を把握しなければなりません。科学的方法による正確な診断を行うことで、劣化の度合や故障、不具合などを早期に発見でき、 優先すべき修繕箇所に最善の工法を選択できます。同時に、改修基本計画を立て、改修すべきポイントやどのような改修方法が考えられるかなど 改修設計を意識した診断に進んでいきます。
修繕工事を進めていくと、住民の中から、あれもやりたいこれもやりたいという要望が出てくることがあります。また玄関扉内側の塗装のように、専有部分や共用部分であっても専用使用権の範囲に入るものは、大規模修繕で一緒にやらないと、住民からは不満が出てきます。 開放廊下に接する屋内階段の壁では結露で塗膜剥離を起こすので、透湿性塗料を使うのですが、このような結露が起きている場所や、セットバックの上層階やルーフバルコニーなどで通気管の位置が悪くて臭気がこもる場所など、住んでいる住民の声を聞いて、はじめて気づかされることもあります。 設問に注意したアンケートの作成と回収後の分析は特に重要です。
アスベスト対策工事、耐震化工事、バリアフリー工事、窓ガラス断熱工事などの省エネ工事、防犯(セキュリティ)対策工事、法令改正によって既存不適格となった防災設備やエレベーターの更新工事、持続可能な社会に向けての資源リサイクル設備工事など、社会的背景からの要求項目も予算との兼ね合いの中で優先順位をつけて検討しなければなりません。